確定申告を税理士に依頼する?メリット・デメリットと費用の相場

個人事業主の方であれば毎年行わなければならない確定申告。
自分で必要な帳簿や申告書の作成を行うか、税理士に依頼するか迷う方も多いのではないでしょうか。
期限ギリギリまで準備が終わらない、帳簿の作成に苦労している、初めてで申告方法がよく分からないという方も少なくないはずです。
確定申告を税理士に依頼すれば、日々の負担や、決算処理の手間を心配することなく、本来の業務に集中することができます。
この記事では、どのような場合に税理士に依頼すべきか、そのメリットやデメリットは何か、費用の相場ををご紹介します。

目次

  1. 税理士がやること
  2. 税理士に依頼するメリットとデメリット
  3. 費用の相場
  4. 税理士への依頼を検討している個人事業主の方へ
  5. 税理士に依頼せず、自ら申告する方へ
  6. まとめ

税理士がやること

税理士に依頼すると言っても、実際に何をしてくれるのかご存知でしょうか。
税理士は、税理士法で定められた3つの「独占業務」を行うことができます。

・税務書類の作成
最もイメージしやすいのが、税務書類の作成。
個人事業主本人に代わって、申告書や届出書類を作成します。

・税務代理
本人に代わって税金の申告や申請・届け出を行います。
他にも税務調査の立会いや税務署の更正・決定に不服がある場合の申立てなどを行います。

・税務相談
「申告は必要か?」「税金はいくらになるのか?」といった具体的な税務の相談のことです。

税理士に依頼するメリットとデメリット

・メリット
1 記帳や申告書の作成する手間が省ける
2 期限ギリギリになって焦ることなく申告を行える
3 正確に税金の計算や帳簿付けができる
4 節税に関するアドバイスを得ることで、節税対策を行うことができる
5 金融機関からの融資や自治体などの補助金を受けるための手続きがスムーズに行える

・デメリット
1 委託料がかかる
2 領収書や請求書などの書類や証明書類まとめて、渡す必要がある
3 事業のお金の流れに対する把握が希薄になりやすい

費用の相場

税理士報酬は、年間売上に応じて定められているのが一般的です。

年間売上税理士報酬の費用相場目安
500万円未満10万円程度
500万円~1,000万円未満15万円程度
1,000万円~3,000万円未満20万円程度

税理士への依頼を検討している個人事業主の方へ

確定申告は、必ず税理士に依頼しなければならないということではありません。
しかし税理士に依頼することで、正しい申告ができたり、記帳や申告書の作成等の手間が省けて業務に集中できる等などのメリットがあります。
一度、自分には税理士が必要かどうかを見極め、必要であれば、早めに税理士に依頼しましょう。

税理士への依頼を検討している個人事業主の方へ

税理士には依頼せずに、自分で確定申告をしてみようという方もいるかと思います。
確定申告ソフトを使えば簡単に申告を終わらせることができます。
無料体験があるサービスもあるので、悩んでいる方は是非ご参考にしてみてください。

確定申告を行うためには、帳簿や必要書類をそろえておく必要があります。
しかし、確定申告ソフトを活用すれば、不備なく簡単に確定申告が行えます。
税理士の依頼が必要ないという方は、ぜひ確定申告ソフトの活用をご検討ください。

まとめ

税理士へ依頼するかどうかは、日々の会計作業の負担の度合いや税理士への報酬を無理なく払えることが一番の判断基準です。
売上が多くても、仕訳作業が煩雑でない場合には、会計ソフトがあれば十分に自分で対応できる場合もあります。


法人に比べて確定申告に関わる業務は比較的簡便なので、本業に支障をきたしていないのであれば、税理士に依頼するメリットは薄いかもしれません。
仕訳や確定申告を税理士に依頼することで、本業に集中でき、収入の増加が見込めるのであれば、依頼する価値があるでしょう。